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​福学地域連携プロジェクトができるまで

​実践的学びの探究

 大阪経済大学情報社会学部浅田ゼミでは「創業体験プログラム」という実践的な取り組みを行っていました。これは、福岡大学商学部の飛田努先生から教えていただいた手法で、本当は少し複雑なプログラムですが、大阪経済大学に合わせてアレンジした形で実践していました。

 この創業体験は、毎年10-11月ごろに開催される大樟祭(学園祭)において、主に飲食店を出店し、経営の基本的なサイクルを学ぼうとするものです。5-6人ごとに構成される各チームは、それぞれに商品開発を行い、目標利益を達成する事業計画(商品企画や予算などを含む)を立案し、それを3日間実行します。毎日、終了後に行われる振り返りでは、その日の行動を反省し、翌日のアクション・プランを修正します。このような活動を通じて基本的な企業経営のPDCAサイクル(管理会計)を学ぶ取り組みを実践していました。

 ところが、2020年以降、コロナ禍により大樟祭がオンライン開催となり、学びの機会を失ってしまいました。このピンチを打開すべく、感染リスクの少ない雑貨などの商品を扱う独自の販売イベントの構想が当時の3年生を中心にスタートしました。

 一方で、コロナ禍で各種のイベントが中止に追い込まれる中、福祉事業所も販売機会を失っていました。もともときわめて低い工賃が課題となる中で、販路を断たれた福祉事業所を支援することができるかもしれないというアイデアが生まれました。

学生たちの行動

 2021年の夏、3年生のうち内橋・稲木・北口・阪上・渡部のチームが、それぞれ5つの事業所から協力を取り付けてきました。彼らは自ら協力してもらえる福祉事業所を探し、東淀川区役所の販売ブースに出品していた事業所を中心に電話をかけ、協力をお願いしたのです。教員は彼らからの報告を受けて、初めてこのことを知りました。彼ら学生の主体的な行動がなければ、このプロジェクトは生まれていなかったと言っても過言ではありません。

 そしてこの活動をさらに、ゼミの2年生にも展開することにしました。彼らは、より広範な地域から、協力いただきたい事業所を選定し、やはり自分たちで連絡をし、協力を取り付けてきました。これらの事業所の協力をえて、2021年11月に、主に学内の学生や教職員向けに、第1回のくすのきエール・マルシェが開催されました。出店準備が間に合わなかった1事業所を除く9事業所の商品を扱うことができました。

支援の広がり

 このような取り組みを実践している中で、近隣のショッピングセンターである「かみしんプラザ」の館長さんから、うちでやってみませんかとお声がけいただきました。大学内だけでは客層も限定され、販売拡大に限界もあったため、外部での販売機会はとても良い学びの機会になりました。実際に販売してみると、大学内での販売とは売れる商品が大きく違うことがわかりました。やってみたことで気づくことが多くありました。

 しだいに近隣の福祉事業所からも、この取り組みに参加したいと声をかけていただくことが増えました。限られた数のゼミ生での運営ということもあり、すべての事業所のご希望に添えず、心苦しい思いをしたりもしていました。このようななかで学生の発案から、近隣の事業所の作るパンを昼休みに販売する「プチ・マルシェ」の取り組みも始まりました。今できることを、とりあえずやってみる、そして走りながら考える、それがこの福学地域連携プロジェクトのスタイルになっています。

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